介護業界は常に人手不足状態なので、転職先が見つからない人やどこからも内定が取れていない人にとっては、とても転職しやすい業界だと思います。
介護業界が有効求人倍率の高い転職しやすい業界だからといって、何の知識や資格、スキルなどもない状況で転職しようとすると、転職した後で非常に後悔してしまうような事態に陥りかねません。
ハローワークなどの求人票に「未経験・無資格者歓迎!」などと記載されている謳い文句を鵜呑みにして、転職活動をしないようにした方が良いと思います。
なぜなら、求人募集を募っている介護施設側は、できるだけ数多くの人々に応募してきてほしいという企画案があって、募集基準のハードルを下げた状態で募っているので、その最低水準に合わせて応募してみたところで、他の応募者との競争には勝てない場合が多いです。
そこで、他業種から介護業界へ転職しようと考えている人は、介護業界へと足を踏み入れる前に介護関連の資格を取得して事前知識を頭に入れておいた方がスムーズに介護業界へと転職できると思います。
しかし、いざ実際に、介護関連の資格を取得しようと思ってみても、介護関連の資格というのは、非常に数が多いので、一体、どの資格を取得すればよいのか迷ってしまうという人もいることでしょう。
そこで、この記事では、介護業界へと転職しようと考えているのであれば、優先的に取得しておいた方がよいと思われる資格を私の体験談を交えながら紹介していきたい思います。
介護業界未経験者の人であるならば、まず、1番最初は、「介護職員初任者研修」を受講しておくべきです。
「介護職員初任者研修」は、私自身も受講して大変勉強になりましたし、逆に、この研修を受講していなければ、介護現場では通用しないという内容になっています。
介護業界のイロハを教えてくれる研修内容になっているので、この内容を知らないで現場に潜り込んでしまったら、先輩たちにとっては、あまりにも当たり前すぎる内容なので、誰も教えてくれないという悲惨な現実を体験する羽目になってしまいます。
次に、「介護福祉士実務者研修」は「介護職員初任者研修」とワンセットで受講しておいた方がよいと個人的には思います。
私自身も受講しましたが、「介護職員初任者研修」と「介護福祉士実務者研修」は介護資格を取り扱っている予備校などでは、パック講座で割安価格で受講できるスタイルになっている所が多いので、介護業界としては、片方の研修内容だけではなくて、両方の研修内容を正確に把握した上で介護業界に携わってほしいという思いがあるのだと思います。
「介護福祉士実務者研修」では、人形を使って、実際の現場状況を再現しながら、介護現場での工程プロセスを理解しやすいように、ロールプレイング形式で演習していくカリキュラム内容で編成されているのが特徴です。
ですから、座学だけで学んだ気になっていた人にとっては、とっても実践的なプログラム構成になっているので、ワンセットで受講してほしいなと個人的には思います。
介護福祉分野で最高峰の資格とも言われている資格で「社会福祉士」というかなり難易度の高い資格があり、相談業務に従事したい人は取得しておいた方がよいとされています。
しかし、この資格試験には厳しいハードルが設けられていて、実務経験のない人は、前提条件として「短期養成施設等」で「6ヶ月以上」あるいは「一般養成施設等」で「1年以上」の修学要件を満たさなければ、そもそも、社会福祉士の受験資格を取得することができません。
例年の合格率も30%前後と低く、付け焼き刃の勉強で楽々と合格できるような生易しい国家試験ではありません。
それ故に、「社会福祉士」資格を保有していれば、大抵の介護施設から引っ張り凧状態になれるぐらい需要の高い人材として見做してもらえることでしょう。
私がこの「社会福祉士」資格をおすすめする大きな要因のひとつに、実際の介護現場での実務経験がなかったとしても取得可能な資格だからということが挙げられます。
これから介護業界へと転職して足を踏み入れようと考えている人たちにとっては、実務経験を受験資格に掲げていない介護系の資格の存在というのは、とても強力な武器となるので武装準備をしておいた方が大変有利となることでしょう。
個人的には「介護福祉士」の資格に比べて「社会福祉士」の資格の方が遥かに取得しやすい資格だと思いますので、「介護福祉士」か「社会福祉士」のどちらの資格の方を優先的に取得しようかと迷ってしまうようなことがあったら、間違いなく「社会福祉士」資格の方をおすすめします。
「介護福祉士」資格の場合には、指定の養成施設等で2年以上(1650時間程度)学ぶというルートを辿るのか、あるいは、介護現場での3年以上の実務経験に加えて実務者研修を450時間程度も受講しなければ受験資格が得られないシステムになっているのです。
もしくは、福祉系高校(2009年度以降入学の場合)で1190時間程度も規定カリキュラム科目を学習しなければ受験すらできないという規定なのです。
時間的余裕がある人は「介護福祉士」の資格取得に向けて年月を掛けてみてもよいかもしれません。
この記事では、介護業界へ転職したい人が事前に身に付けておいた方がよいと思う資格について詳しく紹介してきました。
少しでも参考にして役立てて頂ければ幸いです。
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