「IT業界へ転職したいなあ」と考えている人も多いと思いますが、いざ、IT業界への転職に踏み切ろうとした場合、何の資格もスキルも持っていないとしたら、IT業界への転職のハードルは相当高いものとなってしまうことでしょう。
確かに、IT企業の求人情報などで探していると、「未経験者募集」という謳い文句で、応募者を募っている状況をよく見かけますが、この「未経験者」という文言の定義に対して、企業側と応募者側の間で大きな隔たりや食い違いがあって、「不採用」や「採用のお見送り」となってしまうケースが多々あるのが現状です。
企業側の求めている「未経験者」像というのは、あくまで仕事上の業務を通しての「実務経験」のない人材という意味合いで、この単語を使っている場合が多く、ITに関する知識や資格やスキルなどについては、しっかりと自分自身で身に付けているような人材が欲しいのです。
プライベートの時間を使って、JAVAやRubyやPython、PHPなどの様々なプログラミング言語を使って、自分が作りたいアプリケーションを自由自在に開発できるような「実務未経験者」を求めているのです。
「未経験者」と一括りに言っても、ピンからキリまであって、単純に、「何の知識も資格もスキルも持ち合わせていない素人さん」から「趣味の域を超えているプログラミング大好きな人」まで非常に幅広いです。
それこそ、パソコンそのものを持っていない人や電源の入れ方もよくわからない人なども一定数の割合で応募してきたりするので、人材育成のコスト面を重視している企業側としては、採用面接にあたって、とても厳しくチェックして審査しているというのが昨今の現状です。
では、あまりパソコンに詳しくないような全くの「未経験者」は、一体、どうすれば、IT業界への転職を成功させることができるのか?というと、「基本情報技術者試験」の合格を目標にすることを私は強くおすすめします。
「基本情報技術者試験」に合格していると、企業側からは、IT関連の背景的知識やバックボーンについて、きちんと理解している人材という印象を持ってもらうことができます。
また、意欲面や向上心といったマインド的な要素でも高い評価を得ることができます。
「基本情報技術者試験」は、毎年10万人をも越える人たちが受験するIT系の難関試験です。合格率は25%と低く、受験者の中でも4人に1人の割合でしか合格できません。
「基本情報技術者試験」に合格するまでの平均勉強時間は、およそ200時間程度の目安とされていますが、パソコンにそれほど詳しくない人や勉強があまり好きではない人は、もう少しだけ時間が掛かると想定して取り組んだ方がよいと思います。
IT業界への転職希望者の中には、日々の仕事の業務内容が忙し過ぎて、そもそも200時間もの長時間にわたる勉強時間を確保することが困難だという人もいることでしょう。
そういう人には、「基本情報技術者試験」よりも「ITパスポート」の資格の方を私はおすすめしたいと思います。
「ITパスポート」の方が「基本情報技術者試験」よりも難易度の低い試験なので、「基本情報技術者試験」ほどの勉強時間を確保しなくても十分に合格できる資格試験です。
具体的な勉強時間の目安としては、1日に2時間程度の勉強をおよそ3ヶ月間程度の間だけ続けることができれば合格することのできるIT系の資格試験として位置付けられているので、仕事や育児などで時間のない人には、とてもおすすめできるIT系資格だと思います。
IT業界へ転職したいけれども、パソコンに関して何の知識もスキルもないといった「未経験者」は、「基本情報技術者試験」に合格することや「ITパスポート」の資格を取得した方が案外早くにIT業界へと転職することができると思います。
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