転職しようと思った場合、やはり一番重要視されるのがスキル面や資格的要素などのハード的側面だと思いますが、実はそれよりもマインド的なソフト面の方がよっぽども大事なのです。
なぜなら、十中八九、転職活動は上手くいかないからです。
確かに、世の中には、皆が持っていない珍しくて重宝がられるようなスキルを幾つも持っていたり、誰も経験したことがない特別な経歴があったりして、どこの会社からも引っ張り凧というようなキャリアの持ち主もいるのかもしれませんが、そのような貴重な人材というのは極めて稀なケースなので、あまり参考にしないようにした方がよいと思います。
大抵の人は、特別なスキルも資格もなく、輝かしい経歴も持ち合わせていない場合が多いので、成功談を無闇矢鱈と真似をしてみたところで、同じように上手くいくはずがありません。
それよりももっと地に足を着けて今の自分に出来る範囲内のことだけをしっかりと実践していく方が自分に合った最適な会社に転職することができることでしょう。
転職活動でよく陥りがちな傾向として、自分の能力や才能よりも遥かにレベルの高い会社へと転職しようとしてしまうことです。
一見すると、「向上心の表れ」とも思われるので、褒められた行為のように捉えられがちですが、必ずしも、そうとばかりも言えません。
ひょっとしたら、まかり間違って、自分の能力よりも遥かに高レベルな会社から採用してもらえるような幸運に巡り会えるかもしれませんが、転職はゴールではなく、スタートラインに立ったにすぎないのであって、そこからずっと全速力で走り続けなければなりません。
周囲にいる同僚や先輩、上司たちのレベルは、以前いた会社の人材とは比較にもならない程のハイレベルで有能な人材ばかりなので、転職した途端に1番下のポジションになってしまう可能性が高いです。
しかも、転職した途端、即戦力扱いとして看做されてしまうので、周囲の人たちは誰も助けてくれないどころか、鵜の目鷹の目で実力をチェックしてくることでしょう。
そのような過酷な環境の中でも結果を出し続けることを常に求め続けられるのです。
だから、あまり今の自分の理想像や第一志望などに拘らないようにして、ワンランクレベルを下げた希望していないような会社だったとしても入社してしまった方が得策です。
また、時代の流れは目紛しく変化していくので、入社した当時の自分のやりたかったことと未来の時点でのやりたいことには必ず齟齬が生じてくるはずです。
選り好みばかりして、タイムロスを招いてしまうぐらいならば、入りたくないような会社であったとしても「万事塞翁が馬」の精神で臨んでいってほしいと思います。
「自分を雇ってくれた会社こそが第一志望だ!」というぐらいの心持ちで転職活動を遂行してほしいと思います。
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